魚が掛かった!! 意気揚々とつり上げようと頑張ったのにあと一息のところでプツン!と反応が無くなる。そう、魚に逃げられてしまったのです(この事を「「バレる」とか「ばらす」言います)。
釣り人ならだれもが一度は必ず体験するこの「ばらし」ですが「運が悪かった」と嘆く前になぜ「ばらしたのか?」と考え、修正を行う事で、更に上達への道が開いて行きます。
ニジマス釣りで「ばらす」パターンのは大まかに分けて4つがあります。
ひとつずつ整理してみましょう。
【パターン1】アワセ(フッキング)が甘くて(または強すぎて)ばらした
アワセというのはアタリに対して竿を引き、魚のアゴに正しくハリをフッキングさせる一連の動作の事をさします。この動作が弱すぎると、ハリの掛かりが甘く、魚が暴れているうちにスポーン!とハリが外れてしまう事があります。また、アワセ強すぎると「口切れ」と言い、ハリが口元を突き破るなどしてコレもまたすっぽ抜けてしまいます。結果「ばらす」ことになります。適切な力でのアワセが必要です。
【対応策1】
まず普通にアワセを入れて「甘いかな?」と思ったら魚を岸にあげる前に1度~2度軽く「アワセ」を行い、しっかりフッキングさせる事を意識すると良いでしょう(本当に軽くで良いです。この動作を「追いアワセ」と言います)。追いアワセが出来れば、強すぎるアワセも自然と減りますから「ばらす」確率は下がります。
【パターン2】突然、ラインが切れてばらした
「仕掛け」の章で案内しているナイロンの0.5~0.6のラインを使っていれば、この仕掛けで掛かる大きさのマスが「ナイロンラインをぶった切る」というのは中々考えにくいです。しかし筆者の経験則上「ずっと釣りをしていた場合」などはラインがぶつっと行く可能性はあると思っています。その原因はラインを岩の間や流れに落とし込んでいる間に、水の浸食や岩にぶつかった結果、ラインがすり減って「弱った」ことが考えられます。
【対応策2】
結構使ったな~と思ったらラインをチェックしましょう。不自然な「折れ」「ゆるみ」「ほつれ」がみつかったら、事前に道糸をしっかり取り替えることでこの問題を未然に防止することができます。
【パターン3】アワセは成功したが、ハリが上手く掛かっていなくてばらした
これも実は良くある話で、特に2~3尾釣り上げたり大物とのファイトの後に「見た目的に問題がないから」という理由でハリを変えないまま釣りを行った場合に見られる光景です。要するにフッキングをしないといけないのに肝心のハリ先が摩耗で甘くなっていて、キチンと魚のアゴに突き刺さらなかった事が原因です。
【対応策3】
魚を釣り上げた後は必ずエサを通す前にハリのチェックをしましょう。ハリの摩耗の確認方法はハリをツメや指先の皮の厚い所に乗せてみて引っかかればまだOK。そこで、少しでも「甘いかなー」と思ったら取り替えてください。よくわからなかったら最初は毎回変えてしまっても構いません。
【パターン4】ラインが緩んでばらした
魚が掛かったら、まずは「竿を立てる」事を意識しますが、あまり魚が元気なのに竿を立て続けたり、逆に全く竿を立てずに自由にさせすぎていると、何かの拍子でラインやハリが緩んで外れてしまう事があります。
【対応策4】
掛かった魚が元気なうちは竿をやや立て気味に、落ち着いて来たらしっかり立てて、焦らずゆっくり取り込む事でこの問題を解決できます。
いかがでしたでしょうか。ざっくり4大パターンですが、私も甘酸っぱい記憶を思い起こしながら書いてみました(笑)特に2や3は長時間釣りをしていると犯しがちなミスなのでしっかりケアをして未然に「ばらし」を防止しましょう。